‐再会‐

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義樹は血の流れた口を手で抑え、下を向いた。 おれは義樹のその姿にまったく敵意を感じなかった。 俺「んだよてめー。俺殺したくて舎弟つかって捜してたんじゃねーのか?さっさとかかってこいよ!おら!!」 義樹はまだ下を向いてうなだれていた。 義樹「…れだって」 俺「あー!?聞こえねーぞてめー!!」 イラつきから俺が義樹を掴む力が強くなる。 んだよこいつ! 俺らのことムカついて潰すつもりだったんだろうがよ。 なのになんだよこいつは!! ガッ! 俺はもう一度義樹を突き飛ばして背中をむけた。 義樹「俺だってこんなつもりじゃなかったんだよ!!」 義樹の叫び声が耳に響いた。 義樹「俺だってなー、こんなんなつもりじゃなかったんだよ!!」 俺「あー?てめーまじで…」 義樹「琢磨も死んじまって、俺と元気は葬儀にも行けねーで…。こんなつもりじゃなかった…」 義樹はついに涙を流しながら頭を抑え始めた。
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