1 暴走する世界

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2010年 冬 「政府の発表によりますと、"エナジー"はこの世界に10個存在し、全て集めれば天変地異をコントロールでき、生命の生死、誕生までもコントロールできるとの事です。 未だに一個しか発見されていません。ちなみに只今の賞金は....」 "エナジー".... 全てをコントロールする力か.... 恐ろしい事だ。 今の"クソったれ政府 "なんかの手にアレが渡れば、"必ず"世界は壊滅する。 "キャー!キャー!" "何だ!?アイツらは!?" "警察だ!君達 手をあげ....うわぁああ!....バキ...グチヤ!グチャ!" 妙に外が騒がしい... 男は窓から外を覗いた。 「なんだ!?アレは」 この男は柏崎 渚。 好奇心旺盛なミリタリーヲタクである。 いまは、この狭懺渡町の実家に帰って来ていた。 そこにヤツは居た。 数年前に見た「アイロボット」に登場するロボットに羽を付けたような姿をしている。 どちらかというと、某人気アニメの量産型ロボットに似ている様な気もするが.... しかし、ロボットではなさそうだ。 ボディにはロボットのような金属感がまるでない。 まるで人間の皮膚みたいだ。 "ガリガリ...グチャグチャ" 「!?」 何かを喰している。 「人間の腕?!」
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