1 暴走する世界

4/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
渚は市街地を進んだ。 あちらこちらには元は、人間であったであろう 残骸 が転がっていた。 たった数時間でこれだけの破壊力..... 流石 地球を救う力を持つ"エナジー" と誉めたいが そんな虚言を言ってるヒマは無い。 "ドカン!" 堤防を走っていると、いきなり目の前が回転した ストレスで目が回っているのか? いや、違う! 車が回転しているのだ! 「うわあああああ!!」 "ドカン!" 「........渚!?渚!大丈夫?」 暗闇で並樹の声が聞こえる... 「う...うん...」 目を開けた 車のボンネットがグシャグシャだ どうやら 死体がタイヤに変な風に絡まりスピンして堤防から落ちてしまったようだ 先程の声は携帯からしている 切って無かったのか? 「並樹か?大丈夫だ。」 「安心した!電話越しから凄まじい音がしたから」 「お前は大丈夫なのか?先程から妙に冷静だが」 「パパが作った地下シェルターに隠れているの!対核爆弾仕様なの」 確か並樹の両親も研究員だったな "反エナジー"を掲げている組織の。 「とりあえず今からそちらに向かう」 「分かった!念のために電話は切らないでおくね」 さて どうしたものか 親父から大学の入学祝いに貰ったフェラーリはこのザマだしな.. とりあえず車や物質を確保して 並樹達を助け、その足で遺跡まで リミットはあと48分 急がなければ!
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!