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彼は言った
死を簡単に意識する奴が大嫌いだと
俺はつくづく軽い人間なんだと
彼女は言った
死んだら独りになると
俺は人の孤独が見えないエゴイストなんだと
俺が簡単に零そうが
俺が孤独にさせようが
知ったことではない
死を受け入れる時に人のことなんて思う時間なんて無い
彼が俺を大切な存在と言うのなら
彼女が俺をかけがえの無い存在と言うのなら
その友情と愛情で殺してくれ
そこまで俺に尽くせるのか?
この小さな命に命懸けれますか?
簡単に口にしているのはお互い様だ
誰でもいい
俺を愛してくれ
静かに首元に手をかけて優しく微笑んでくれ
後にも先にも一人しか俺を愛してはくれない
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