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茜ちゃんがそう言うと二人のあいだには沈黙が流れた。
僕はいを決して茜ちゃんに噂の事を聞くことにした。
「あの、茜ちゃん。噂で聞いたんだけど茜ちゃんの家ってすごいお金持ちなの?」
茜ちゃんは少し驚いた表情になった。そして僕に言った。
「もしそうだったらどうする?」
質問を質問で返されてしまった僕は茜ちゃんの質問に答えざるおえなかった。
「どうもしないよ。ただ少し遠い存在に感じちゃうな」
僕は正直に茜ちゃんに言った。
僕は茜ちゃんの顔を横目で見てみた。
いつもの笑顔はなく、少し悲しげな表情になっていたような気がする。
茜ちゃんは少しまをおいて僕に言った。
「そっか。でも私が少し裕福な家庭の子だからって距離をとらないでね」
そう言った茜ちゃんの声は少し震えていた。
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