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西宮市にあるショップ、「デストロイア」…。
森川はレース用の車両を作るか、自分の車で参戦するかで悩んでいた。
「それやったら、うちのデモカー使うか?レース終わったら、お前にやるから。」
店のオーナーの大谷は森川に言う。
「ほんまですか!」
森川は即座に決断した。
「ただなぁ…。見せかけで作ったやつやからなぁ…。エンジンは客のマジェスタに載せたしなぁ…。」
森川のレース用車両は難航した。
「それなら、セリカの3S積みましょう。」
森川のバイト先の先輩の斉藤が言う。
「それで行こう!」オーナーはすぐにパソコンに向かう。
インターネットオークションで大谷はとんでもないものを見つける。
「斉藤!最強のエンジン見つけたぞ。WRC用に開発された3SGTEが…。しかも未使用…。」
「いいねぇ。落札しちゃいましょう。」
斉藤は菓子をつまみながら、サラリと言う。
数日後…。エンジンがやってきた。
「来たな…。こいつのタービンとエキマニを変えて、ラジエターはアルファードの純正を使おう。インタークーラーはトラストでいくか…。」
大谷はエンジンと対話するようにいじっていく。
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