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--美しいうたなどこの世界にはない--
そう思うようになったのはいつからだっただろう
あの日
君が歌ったうたは
美しかったのに
なぜか君が消えてしまいそうな予感がした
その予感は当たった
次の日
君はわかっていたように僕に微笑んで消えてしまった
ごめん
僕がいけなかったんだ
あの時君を抱き締めていたら
絶対離さなければ
君は消えてなかったと思う
その後
幼なじみが僕に歌ってくれた
君と同じうたを
けれど
もうその頃には
僕の心は何も受け入れなかった
だから
--美しいうたなどこの世界にはない--
と思った
今僕の心を開けるのは
君のうただけ
君のうたが僕に光を指す
今一番思うのは
--君のうたが聴きたい--
ただそれだけ
そして絶対離さない
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