光と共に。

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「んー?」  すると彼の持つそれに興味を示したらしく、女はおもむろに身を乗り出して観察し始めた。 「ば、バカっ!寄るんじゃねぇっ!!」  彼は女の挙動に焦りながら一歩後ずさる。 「あらあら、まだ僕ちゃんには刺激が強すぎるんじゃないのぉ?」  怪しく微笑みながら更に身を乗り出して、彼のそれを取り上げようと詰め寄る女。 「っだ、だったら寄るなっ!!」  一方で彼は完全に取り乱してあたふたとしている。しかし、どうやら女の興味の前ではそんな彼の制止は効力を発揮しないらしい。 「ダメダメ。ダメよ。第一あなたには必要ないじゃない」
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