忠義の士

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忠義の士

いつものようにアームストロングがジェニーの屋敷に上がり込んで話をした後に門をくぐるとそこには見慣れた顔があった。 「全ての部隊を統率している貴方がこんな所に何の用ですか?」 「これから彼女に婚約を申し込もうかと思ってね……だから私には哀れな亡霊と話している時間は無いんだ」 小馬鹿にしたような口調で喋る眼帯の男、丸腰で鎧も着ていなければ側近を連れてもいない事から戦争を始める気では無いらしい。 「解せませんね……そして個人的感情を言わせてもらうならとてもムカッとしています」 「昔と変わらず本当になにもわかっていないのか……まあ頭が悪いのは十分に承知している」
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