98人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
しょっぱい小学生時代もそろそろ終わりに近づいた頃、小生の学校では中学入試に向けての受験戦争真っ只中。
そんな中、無論小生も勉強に力を入れてます……………なんて事は無かった。
親の目を盗み、ファミコンを引っ張り出してはドラクエに没頭する毎日。
完璧に受験を舐めていた。
勿論、ゲーセンも欠かさず通う日々。
ゲーセン=塾の爛れた構想が完成してしまっていた。
この時代から、すでに偏差値で人が見られてしまい、軽い人間不信に陥っている状態。
学友にはイジメにあい、家に帰れば成績の事で親に怒鳴られる。
ゲームがなければ軽く自殺していたかも知れない。
あ、
そーなると命の恩人なのか、ゲームって。
とにかく、小生は自分の生き方をなんとかして貫きたかった。
世論なんて耳にもいれず、自分が正しいと信じた道しか納得して足を前に出さない。
自分勝手な生き方に見えるが、それでも、小生はその生き方に一つだけルールを敷いた。
『他人に迷惑をかけない』
自分の生き方がもし、他人に害を成すようならば、結果が出ても納得はできないからだ。
考え方は十人十色。
否定しないから、否定をするな。
これが小生の根幹に根差す唯一の正義だ。
ただ、迷惑をかける行為に関しては、小生は容赦なく牙を剥く。
暴力沙汰を避ける方向で(汗)
インドア舐めんな♪
荒事は苦手である。
とにかく、ゲームを続ける事が小生の生き方だと、この時確信した、いや、してしまった。
何か一つでも、打ち込めるモノがゲームだっただけの話なのだが。
しかし、小生の考え方なんか世界は気にも留めない。
受験の日は容赦なくやってくる。
そして受験、やっぱりねって感じで結果はもう見えていた。
開き直りだ、完璧に。
その事に後悔は無かったが……事件勃発。
何故か合格してしまう。
クラスメートよりも1番『なんで?』と思ったのは小生だ。
そりゃそうだ。
勉強そっちのけでゲームやってた奴が、一生懸命勉強して合格した人達と同じ結果なんだから。
心の中で土下座100連発。
納得いかない周りの学友。
そしてやってくる中学生時代……反省の色もそこそこに、小生のゲーム人生は続いていく。
波瀾万丈おこがましい、斜めに見える人生が……。
最初のコメントを投稿しよう!