歎きの部屋

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「今夜清盛様が、おいでになる…清盛様に一人目は捧げる定め…勘忍しておくれ…辛抱しておくれ」 義母が泣き崩れた 「なっ何言ってるんですか?清盛様って誰です」 スーッと戸が開き 主人が入って来た 「我々に掛けられた呪いなんだ… 僕は本当は次男だ、長男は連れて行かれる…」 私は主人に詰め寄った 「だから何で?」 「家の名字は源田だよな」 「うん」あっ… 「そう源の末裔なんだ…定めなんだ許してくれ」 そう言うと泣き崩れた 「けして逆らったらいけない取り殺されるよ」 義母の声…は恐怖で震えていた
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