一の巻

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「でね!!彼ったら酷いのよ!!」 「ほー?それで?」     彩雲国首都、紫州―紅南区―   仕事の昼休憩で賑わう飲食店に子供たちの笑競りが、平和な様子を表している。   そんな中に占い師はいた。     「だからね!!もう、私腹立っちゃって!!別れたらいいか、占い「そんなの占いする価値なんかないねぇ」…は?」   「聞く限りじゃ、そりゃあんたの方が悪い事の方が多い。それに、あんたがそいつの事を理解しとるとも思えないね。」   「な、なんですって!?あなたお客に対して何様のつもり!?」     そこまでいいきると、女は立ち上がり占い師に向かって手を上げる、が…。     「占いしてもらうより、性格直しに修行してきたらどうだい?」   「え…」     手は寸前で止まり、占い師はニコニコと笑いながら女にいった――女は震えていた。      
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