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「ふぅ…」
一通り占いを済ませた芙蓉は背伸びをした。今日はやけに占いをした気がする。というのも、芙蓉の場合本当の『占い』をするよりも、逃げ出した女の時のように大半は自分の意見を述べるぐらいなのだ。正確には『何でも相談屋』なのかもしれない。
「もうし…そこの占い師さん」
ふとそこに、女が現れた。
芙蓉は女をみると一瞬驚いたようだったがすぐに女に微笑んだ。
「なんだい?」
「占いを、お願いしたいのです」
「占いで、いいのかい?」
今度は女が驚いたようだった。
「占い、で…いいんです。」
「そうかい」
芙蓉は何も聞かず、水晶に手をかけた
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