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私は自転車に乗り
勇介の部屋へと走る
ただ逢いたい気持ちだけが
私を動かしていた
帰ってる………
玄関の前に立つと
部屋からは灯りが漏れていた
鳴らしても出ては来ないだろう…
分かっていたが
私はチャイムに手を伸ばし
それを押す
すると
中から少し慌て急ぐような足音が聞こえ
ドアが開いた
「勇介………」
私は驚いて彼の名を呼んだ
勇介は私を見て
驚いてはいなかった
ただあの時の…
私が
【幸せが来る日】
と言った時に見せた
泣きそうな顔で私を見た………
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