フィン…

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「ご苦労っ!ご苦労っ! お手伝いは、終わりだ。 家に帰ってエコに温かいご馳走を作って貰おう♪」 「おっお帰りなさいっ!」 慌てて巻き終えた筈のロープを手に取り巻いているフリをした。 「ごめんごめん… 嘘つきは、酷かったなぁ…」 「えっ…??」 「帰ろうっ!フィン!」 「フィン?って…」 「フィンシス… 私達もフィンで良いだろっ?」 フィンは、尻餅をついて口を丸くあけた。 「あのぉ…フィンって…何で…」 「大丈夫だ。エコには、内緒なっ! 男同士の約束!」 「約束って…」 「ごめんよ!謝らなきゃなっ! 途中から独り言を聞いていたんだ… 心配だったんだよ。 普通ならグッタリしてメシも喉を通らん程の大変な思いをしたのに 泣きもせず悲しい素振りも見せない… そんなフィンを見ていたら… 挙げ句の果てに海に向かって独り言を始めるじゃないかぁ… ゴメンな!フィン!」 「ごめんなさい… そんなに心配掛けていたなんて… そんなに心配してくれていたなんて…」 そう言ってフィンは、今までに無いほどに大声を出して泣きじゃっくた…
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