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「母さん!たっだいま~っ♪」
「まぁ!」
元気よく帰った二人に
「ニコッ」
として
「お帰りなさいっ♪」
と優しく返した。
「あぁただいまっ♪」
「出航準備は、終わったの?」
スープの味見をしながらエコ。
「ばっちりだっ!頑張ってくれたからなぁ~なぁフィン!」
「えへっ」
フィンが、照れ笑いをした。
「フィン?」
エコが、首を傾げた。
「ごめんごめん!帰り道で新しい名前を決めたのさっ!
なぁフィン!」
「わぁ~っ♪素敵じゃないっ♪
とっても素敵よ!フィン!」
「有難うっ♪ヘヘェ」
「…でも何でフィンに成ったの?」
「いゃぁ~あれだっ!
あのぉ…ほらっ…」
「ごめんなさい!母さん!
男同士の秘密なんだっ!」
「あ~らっ!私は、仲間外れなのぉ?」
「ち…違うよっ!まっまだ秘密なんだ…
きっといつかちゃんと教えるよっ!」
慌てるフィンの肩をそっと抱いてエコが、言う。
「きっとよっ!」
「約束するっ!
おっ男と女同士の約束っ!」
「あははっ♪変なのぉ~っ!じゃぁその時を待ってるわっ♪フィン!」
フィンは、後ろめたそうに頷いた。
「エコ!腹が、減ったよ!
そのスープは、あと何回かき混ぜるつもりなんだい?」
「あっ!!いっけない!もう出来ているのよっ!」
舌を出して片目を瞑りながらロジーに
「ゴメン」
のポーズをした。
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