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お祭りの準備
緑の木々に囲まれた町。露店商も立ち並び、活気がある。
そんな町の喧騒の片隅で悪魔達が話している。
「また、この年が来たか」
「今年の供物は誰だ?」
「あの娘だ」
悪魔の一人が指を指した先には一人の少女がいる。そのあどけない笑顔や仕草から、まだ熟れていない果実の青々しさを感じさせる。
「そうか・・・あの娘には悪いが、贄(にえ)となってもらおう」
同時に複数の声が上がる。
「「我等の恒久の安穏の為に!!」」
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