『ハジメマシテ』

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今日も大学に行く。 いつもの電車に揺られて。 「あっ、美優おはよぉ。」 大学に着くなり声をかけてきたのは仲の良い小野田麻美[オノダアサミ]だった。 「ねぇ美優、今日の熱川教授のレポートやって来た!?」 「熱川?やったよ。麻美は?……その顔はやってないっしょ?」 「あぁ~ばれたか!って事でぇ、美優ちゃん、み・せ・て」 麻美が目をパチパチさせて首を横に傾ける。 私は麻美に弱い。 麻美は背が小さくて一言で言うと可愛い系で服装とかも私とは正反対。 今日も、白いカーディガンに薄ピンクのシフォンのワンピを着てる。 守ってあげたいオーラ出してる癖にウザったさはない。 「わ~かったよ! じゃあ図書館行こう」 「わ~い。美優大好き!」
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