新たなる刺客

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国内でもトップクラスの実力を持つクレインがカイリアの騎士になったと聞きバルディウスの王は怒り狂った 「バーンズ!クレインがサーリアの始末に失敗した上にカイリアについたらしいではないか!」 荒れながらバーンズの部屋に来た王が近くにあった机を蹴り飛ばす 「落ち着きください陛下、あの裏切り者を始末するため手練れの暗殺者を向かわせます…入ってきたまえ!」 「僕が呼び出されるなんて余程の相手なんですね」 バーンズが合図をすると奥の部屋から魔導士のような格好の男が入ってきた 「相手はあのクレインだぞ?この者だけで大丈夫なのか?」 「へぇ…この辺りで最強の密偵と呼ばれる黒の死神が相手か…これは楽しくなりそうだね」 クレインの名を聞いた瞬間、魔導士風の男は凄まじい魔力と闘気を放ち部屋を出て行った 「あの男…素性はわからぬがかなりの腕だな」 「あの男の魔力はバルディウスの宮廷魔導師全員の魔力を合わせても太刀打ち出来ないほどのもの…必ずや裏切り者のクレインを抹殺してくれましょう」 バルディウス王の満足そうな笑い声が城中に響いた
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