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「はぁ…やっと…終わった…」
義裕はコンテナを運び終え、よろよろと倉庫を後にしていた。
「また明日もか…いっそ倉庫が吹っ飛んじゃえば荷物運びしなくていいのに。」
などと義裕が運動会雨で中止にならないかななどという小学生のような事を言っていると
ズドーーーン!!!!!!
轟音と共に倉庫の一角が吹き飛んだ。
「…………えっと……俺のせいじゃないよね…」
などと馬鹿な事を呟いている義裕の前に一機のGM-Armsが現れた。
「なっ!?ガーランド!?一体どこの誰が!!」
義裕の目の前を通りすぎ、GM-Arms――ガーランドは倉庫を破壊していく。
ガーランド――米国製のGM-Armsで、肉太な四肢と胴体に角ばったフォルムの機体でその体からは想像も着かない器用さと取回しのよさから世界で数多く量産されている主力機だ。
「何だあのマーキングは見たことがないぞ。」
ガーランドの右肩についている、国籍や所属を表すマーキングがどの国のものでもなかった。
「テロリストか!?」
ガーランドは安価で量産しやすく、整備も簡単というメリットがある半面、一般人でもツテさえあれば簡単に入手出来てしまうのでテロリスト達にも広く出回っていた。
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