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ガーランドは一機だけでなく、十数機程が破壊活動を行っている。
義裕の目の前を通りすぎたガーランドが、近くの倉庫を手にしていたアサルトライフルで破壊する。
倉庫は黒鉛をあげ炎上する。
「やめろ!中には人がっ!!」
義裕は走り出す。
「くそっ!何でだ!?何でここまで侵入された!?守備隊は一体何をっ!」
そうする間にもガーランドは破壊活動を続ける。
遅れて基地の守備隊が出動してくるが、敵のガーランドは巧みな連携でこれを撃破していく。
「こっちだ!みんな走れっ!!」
義裕は、倉庫に残っている生存者達に呼び掛ける。
その声に従って人の波が出来る。
一機のガーランドが無造作に振り向き、逃げていた者達に頭部の対人機銃を浴びせる。
「ぐぁあああ!」
「ぎゃあああ!!」
「助け…うわぁあああ!!!」
皆逃げることは叶わず、次々に撃ち殺されていく。運よく当たらなかった者も、次には撃ち殺された。
義裕の眼前でその殺戮の光景がまざまざと見せ付けられる。
「な…何だよ…これ……何で…何でこんな事するんだよ…何でっ!」
義裕は走り出していた。
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