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砲撃による土煙がはれると、そこに、人が一人通れるほどの穴が開いていた。その下にはかなり広い空間が広がっている。
「ただの新兵養成施設ではないということだ。予想通り。」
男は地面の穴に飛び込んだ。そこは、通路のようで足元に証明が淡く点っていて今も人の出入りがあることを示していた。男が暫く歩いていると開けた場所に出た。
そこには一機のGM-Armsがその巨体を誇示するかのように立っていた。
「ふっ、ビンゴだ!」
●
-倉庫郡-
倉庫はガーランドの攻撃や守備隊との戦闘で廃墟とかしていた。
あまりの自体と光景に守備隊隊長であるノルディフ大尉は唇を噛み締める。
『ダメですっ!抑え切れません!!ぎゃぁあああ!!!』
通信には次々に菱機が撃墜される部下達の声が飛び込んでくる。
「残存する機体は!?」
『残りは…4機のみです……』
部下の声は絶望の色を隠し切れない。
その数字は守備隊の六分の一が撃墜されたことになる。不意を打たれてるとはいえ、十数機の――数で圧倒的に勝るはずの敵にここまでやられているのだ、部下の気持ちもわからないものでもない。しかし、ここで逃げ出すわけにも行かない。逃げようとしただけで背中を打たれるだろう。それだけ統率が取れた敵なのだ。
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