MISSION1:普く総を照らす者

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-新連邦保有人工島・E3- 綺麗に区画整理され、殺伐とした雰囲気さえ感じられる道路 「はあ、はあ、まずい…このままじゃ遅刻だ。」 そこを、軍の学生服に身を包んだ少年が駆け抜けていく。 「このままじゃ教官に何言われるか…」 少年は更に速度を早め走る。 「キャーッ!誰かぁーっ!!」 突如、悲鳴が響き渡った。 「!!?」 少年が悲鳴のする方向を見ると、女性が覆面をした引ったくりにバックを奪われているようだった。 「このっ!待て!!」 少年は引ったくりを追い掛ける。 「待てっつってんだよ!」 少年は引ったくりをひたすらに追い掛けていく。 すると、前方に一人の男がふらりと歩いてくる。 「どけっ!」 引ったくりが男に怒鳴る。しかし、男は気にもとめず悠然と歩いている。 「このっ!」 引ったくりは、懐からナイフを取り出した。 「どけ!」 引ったくりはナイフを振り回す。が、男は引ったくりなど眼中にないようでただひたすらに歩いている。 「おいっ!避けろ!!」 少年は叫ぶが、男は聞く耳すら持たない。 引ったくりのナイフが男の首に迫る。
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