MISSION1:普く総を照らす者

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男の首筋にナイフが突き刺さる…と思われたその時に、少年が引ったくりに飛び掛かり押さえ込んでいた。 男はその様子を見下ろしていた。 「おい!何で避けないっ!!」 少年が男に叫ぶ。 「ふっ、そんな小物な奴にこの俺は殺せやしない。」 俺は悠然と構えている。 「はぁ!?何なんだよお前!?」 「俺か?俺は“普く総を照らす者”だ。」 「はあ?」 少年は男の不可解な言葉に首を傾げる。 男は、それ以上口を開くことはなく去っていく。 「おい!」 少年が男に気をそらした一瞬に、押さえていた引ったくりが逃げ出してしまう。 「あっ!てめ…くそっ!」 少年はどちらを追うか少し悩んだが、引ったくりを追う。 「待てーっ!」 少年の叫び声が辺りに響いた。 「さて、後はネギか…」 先程の男は一人呟きながら砂利一つ落ちてない道路を進んでいく。
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