睡眠国の住人

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「……ハッッ」  高志が目覚めたのは携帯の着信音の音でだった。  寝ぼけた頭で携帯を取る。 「ハイ。ナカタ……」  寝ぼけた片言の外人みたいな口調で携帯に出た高志の耳に入ってきたのは地獄の底から出てきたような低い声だった。 「お前……良い根性してんな」  その声は赤井の怒りに燃えた声だった。
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