睡眠国の住人

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 一気に目が覚めた。  体中の毛が総毛立ち体温が下がった気がした。 「す……すいません」  思わず、携帯に向かって頭を下げていた。 「お前の家から会社までどれくらいかかる?」 「早朝なら……40分ぐらいです」  携帯の向こうで赤井が舌打ちしたのが分かった。
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