1章:転校初日

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そのままドレッドヘアーの男は、勢い良く地面に転がった。 「ぐぁっ!!」 「吉斗ぉ! て、てめえ!」 金髪の男が、その光景を見て、女の腕を振りほどき華音に向かって走り出した。 後ろからの不意打ち。 完璧に金髪の男の位置は、華音から資格になる位置。 「このやらぁ~!」 ブンッッッ!! 金髪の男の拳が、華音に当たる……事なく、空を切るだけだった。 華音は半歩横に動き、男の拳をかわし。そのまま流れる様に、右の拳を顔面に叩き入れる。 「ぶぁっ!」 いとも簡単に、金髪の男は吹き飛び、桜の木に激突した。 その光景を、只見つめる事しか出来ないでいる女。 既に足の震えは消えていた。
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