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正座をして『お祈り』をしていたせいで、遊璃は足が痺れてしまったのだ。
普段は、朝から授業開始までの短時間なのだが。
今日は授業が始まっても続けていた為に、痺れてしまったのだ。
少し休憩しようと、遊璃は正座をほどこうとした。
しかし、それが『出逢いの女神様』か『運命』……または『偶然』。
どれが正しいのかなんて、誰にも分からないが…、キッカケは生まれた。
痺れは意外にも酷く、足に力が入らなかっのだ。
「き、きゃああああ!」
そのせいで、体はバランスを取れなくなり、後は下まで真っ逆さま。
高さ的には怪我ですむのだが、遊璃は小さい事も世界規模にする少女。
脳内では既に、走馬灯が駆け巡っていた。
(あぁ、お父さん。お母さん。親より先に逝く不幸をお許し下さい…。『出逢いの女神様』こんな私にどうか救いの王子様を。お願いです……)
そして奇跡は起きてしまった。
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