2章:妄想女性まかり通る

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「私ですか? 何故って、私はいつもしている『お祈り』をしていたんですよ。『お祈り』って言っても特別で、これをーーー」 「いや、もういい。何となくだが、大体の大筋は分かった」 「そうですか? 大した説明もしていないのに、もう理解するなんて。もう意志疎通できるまで達してるわ…」 やっぱり運命だわ! と、遊璃は、長い演説のような話をそれで締めくくり、華音の腰に腕を回した。 ちなみに言わせてもらうと。華音と遊璃の位置関係は、華音が胡座をかき、その上に遊璃が抱きとめられている感じである。 お姫様だっこの状態で。 華音は、抱きついている遊璃を引き剥がそうとしたが、その動作をしようとすると、泣きそうな顔をして。『私を捨てるんですねぇ~!』と叫ぶので、退かそうにも退かせられない。 煩わしい…。本気になればそれ位、悠々とやってのけるのに。 しかし、信条は破れない。
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