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「みっ三山栞名っ!…何で栞名様が?!キャッ」
慌てて服を手に取る女の子とは対称的に、男は乱れた身なりを直す様子も無く、口元に笑みを浮かべていた。
次の瞬間
「じゃじゃあね?恋次また続きしよ?」
「……」
…懲りてないのかな?
笑顔で手を振る女の子に、うちは若干口元を引き吊らせた。
でも男は表情も変えず、ただ女の子を見ているだけだった。
女の子はそう告げると、さっさと出ていってしまった。すれ違い様にめちゃめちゃ頭下げられてご免なさいを小さな声で連呼された…。
それを見て、うちはある噂を思いだす。
――天川 恋次。
1度抱いた女は、二度と抱かない。
特定の彼女は 作らない。
とゆう、彼の噂を……。
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