犬四話

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  ―――屋上。     栞「痛ったい!離せタコ!」   恋「あ、ごめん。つい力入れすぎた…。」     恋次は、栞名の手を離す。     栞「で何?こんなとこ連れて来て。早くしな… 「さっきの本当??」   栞「へ?」   恋「さっきあいるって子が言ってた事…」   栞「言ってた事って…?」     恋「…ファーストキスって」     栞「!!」     栞名は、恥ずかしそうに下を向いた。   恋「……まじかよ。 ごめん栞名」   栞「別にいいよ。もう仇も打ったしさ。気にしてないし。」     恋「あれは痛かったな。」   栞「それにあれは、事故でしょ。だから、回数に入んないよ。だからファーストキスってのもチャラ。」     恋「…だよな?それに俺らダチだし。…でもダチのファーストキスを…俺は」    栞「そんな気にすんな?事故だよ事故。あたし気にしてないからさ♪なっ?」     栞名は、笑いながら恋次の背中を思いっきり叩いた。   恋「いぃってぇぇ!!!」     栞「ごめんごめん!つい…な?」   恋「…お前は 手加減つぅもんを知らんのか…?」   恋次は、背中を擦ろうと悪戦苦闘する。   栞「ははっ 一応手加減したんだけどなぁ―♪」     恋「さいですか…。」     栞名は、にっとした笑顔で、恋次を見た。
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