だいいちわ

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    そしてあたしが気づかない間に、悪魔は忍び寄っていた。     次の瞬間、フワリと甘い香水の匂いが鼻を霞めたかと思うと、包み込むように抱きしめられていた。     「??!」       何が起きたか理解出来ず、固まってしまう。     すると、何ともバカにしたような笑い声が耳につく。   「ははっ」     笑っていた。     「?!」     あたしはそのバカ笑いで、我にかえった。       「こっこら!離せぇ――!」     あたしは、バタバタと暴れた。   「お、おぃ…」     すると、男は面倒に思ったのか、その腕をパッと離した。     次の瞬間、逃げるように男から離れると、怒りが込み上げ、突拍子もない行動に出ていた。       「お―のれぇえ!覚悟――!オリャ――!!!」       ドズッ     鈍い音と共に、男は倒れて叫ぶ。       「痛ってぇぇぇ!!!」     なんと尻餅をついた。     あたしは、男に飛び蹴りをくらわしたのだ。   そして見事に顔面ヒット。    
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