レアロ家

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部屋に入ったレアロに司祭が近づく 「レアロ君、これから大変だと思いますが、頑張って下さい。また来年会えるのを心待ちにしておりますよ。」 司祭はそういうと部屋のドアを閉める 「頑張りなさいレアロ‥」 部屋の中でレアロは一度深呼吸をすると行き先を唱えた 「γμγδρω」 すると、部屋自体が浮き上がる感覚を覚え、すぐにおさまった ドアが開くとそこは、クロインス魔法学校の巨大な木製の扉の目の前だった レアロが扉に向かって歩き出す。両隣には幾十ものフライボが並び、同じように新入生が扉に向かっていた 扉とフライボの間を、舗装していない黒土の湿った道が通り、フライボの後ろは木が茂り森を成していた。 周りが両親と共に扉をくぐるなか、レアロは表情を変えずに歩き続ける。 校内の床は大理石で出来ており、通路には赤い絨毯が敷かれていた 「新入生は大ホールに集まりなさい!!。」 色白で、背の高い師士らしき女性が大声で案内している レアロは人の流れに乗って大ホールへと入って行く
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