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『そういう訳だから…もう何度も会う約束したりするのは、止めようって言おうと思って』
雅は私の返事を待って
いるようだったが、
私は何も言えなかった
何度か呼び掛けられ、
やっと口を開けた。
「私…ね。雅の事…本気で好きになった…かも…しれない…」
声を震わせながら
私は静かに言った。
雅は、黙ってしまう。
『ごめん、湊…嬉しいけど…』
雅はまた黙り込んだ。
私も何も言えなかった…
「ちょ、ちょっと待ってて」
私は電話を切って
雅の家に向かった。
直接、話がしたくて…
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