記憶の歌

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「Are you OK?」 「君は強いね」って誰かが私に言っていた あなたにとって 私はそんな風に見えるんだね 期待 理想 大人の描いた姿 全て押し付けられている私の本音は 言葉に出来ずに 空想の世界に消えた 「大丈夫?」 そんな事 訊かれても困るよ 弱音とか全てを吐き出してしまったら その後に何が待っているというの? ひとりきり 闇の中を彷徨いながら 答えを探しているの ここから 私は何処へ向かえば良いの? 分からないまま 私は行き場をなくしてた 計算 理屈 決まりきったレール その中を歩くのは 嫌だと思っても それがあなた達のいう現実の世界 「大丈夫」 そう口にする度に心が窮屈になっていた事を 気づかなかったし 涙のことも忘れてた そんな私はこれからどうしたらいいの? ひとりきり  闇の中を彷徨いながら そんな事を考えてるの 「大丈夫?」 そんな事を訊かれたら困るよ 私の心の内の全てを打ち明けるのが どうしようもないほど怖いんだよ そんな私でも 良いのかな そんな事を考えている
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