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「おはよう。」
『おはよう。』
入学式に向かう 電車の中に 見慣れた顔が あった
「今日から高校生だね。」
『もしいじめられそうになったら、助けてね。』
「お互い様だよ。あたしの時も、助けてね。」
そう言いながら 到着した電車を降り、改札を通り過ぎようとしたその時
「バチッ✋」
誰かが 私の頭を叩いた。
『痛い❗』誰?
振り向くと、そこには 新しい制服を身につけた 龍太がいた。
「新しい制服、なかなか、さまになってんじゃん。また、学校一緒みたいだし よろしくな。」
『何するのよ。綺麗にブローしたのに。くずれちゃったじゃん…。』
もう… でも ちょっと嬉しい。例え 龍太が奈美の彼氏であっても。今だけはあたしを見てくれてた。それだけでもいい。
あたしは 龍太が奈美と付き合うより前から 龍太が好きだった。
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