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次の日 私は手紙を持って部室へ行った。
部室のドアに手をかけるのと一緒に ノブが回り 龍太が出てきた。
「今 先輩達 着替え中。覗くなよ。その手に持ってるの何?」
『佳奈ちゃんに預かったの。孝之先輩に渡してって』
「ちょっと来い! お前それで 先輩がその子と付き合うことになっても いいのか? お前好きなんだろ? 先輩の事」
『うん。でも…佳奈ちゃんも先輩大好きだし。』
「それでいいんなら、何も言わない。でも自分に正直にならないと後悔するぞ。」(俺みたいにな。)
『でも…。』
(龍太のいう通りだよなぁ…。でもなんて言う? 渡したんだけど もらってくれなかった? そう言うと先輩が悪者になっちゃうし… 正直にあたしも 好きな事 佳奈ちゃんに言おう。)
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