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「い、い、いとまたけやす、暇健康・・・。多すぎて分からないな・・・」
僕は様々な墓を見ていく。
「はっ・・・!ここはドコ?私はダレ?」
気絶していた賭の意識が戻った。というより、どんだけ臆病なんだ。
「ここは“夜な夜な墓場”、そして君は賭だよ」
「はっ・・・!君はダレ?!亜の生き霊ですカ?!」
「馬鹿も休み休みに言ってくれ。それより探してくれよ、暇の墓」
「え・・・」
「ここ、五十音に墓が並ぶんだけど“伊藤”はあっても“暇”って苗字が見つからないんだ。早くさが・・・」
早く探してくれと言おうと振り向くと、僕の携帯を車から出してきたのか、必死にコールしていた。
「もしもしもしもし?!!暇さん?!ねぇ、ちょっと、おい、あの、もしもし?!出てくれよー!!」
「無駄だよ、ここは何故か携帯は繋がらない」
「ぎゃー!って言うか、暇さんの墓って何!!死んだの?!3日前にあったばかりなのに死んじゃったの?!うーそーだーろ「やかましい、黙れ。あ、あったあった」
暇健康・・・と。
「あったって何が!」
半泣きの賭に僕は淡々と言う。
「暇の墓」
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