部活

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
教室内は既に賑わっていた。 裕祐は 亜姫の後ろなので、 既に何人かのかわいい女子に声をかけられていた。 (さっき言ったことと ちがうじゃん。ばか裕祐…。だからタラシって亜姫に言われるんだよ!!) そして、 亜姫は、というと、前の席の女子に声をかけようか迷っていた。 ショートカットだから、気が短そう??? いや、 人は見かけで判断しちゃダメだけど、 あぁ。もう 緊張するなぁ セミロングの亜姫と違い、活発な雰囲気を持つ人だった。 「あ……あのぉう!!」 亜姫は恐々と声を出した すると その子は振り向いた。 かわいいんだけどぉ!!!!!! 見かけとは裏腹にすごくかわいかった。 亜姫は 『初めまして★名前聞かせて???亜姫は竹榮 亜姫だよ』 と言おうとしていたが、 頭が真っ白になっていて、 まさに思考停止だった。 「初めまして。リア、竹河リアって言うの 貴女は???」 (先を越された……。) 「…あっ亜姫は、 竹榮亜姫よ。 りっリアちゃんって めっ珍しいね。ハーフ???」 亜姫は噛みながらも言い切った。 「ふふ…そんな緊張しないで。 リアは、ママがアメリカ人でパパが日本人なの そんなことより、 貴女は部活決めてる??? リアとどこかのマネージャーしない???」 (いきなりだなぁ……でもマネージャーもわるくないなぁ…。) 亜姫はしばらく黙っていた。 「例えば何処の部活???」 亜姫はリアを見つめた 「うーん…そうね、陸上……サッカーとか野球…は敵が多そうだから」 (ん??敵?? ひょっとして リアちゃんは男目当て…??) 「リア、陸上部がいいなぁ。あそこ、今マネージャーいないし♪」 「えっ…陸上部???……」 実は裕祐は陸上部に入ると言っていたのだった。 しかも亜姫も裕祐も 中学の時、陸上部なのだった。 (陸上部マネージャーなんて、嫌味いっぱい言われちゃうなぁ…) 亜姫は真剣に迷っていた。 「ねぇっ!亜姫ちゃん!陸上部マネージャーしよっ★」 そんな亜姫に対して リアはお構い無しに言ってくる…。 「か……考えとくよ…」 亜姫はひきつりながらも笑っていた。 リアは、ぶすったれて、 わかった と唸るように呟いのだった。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!