腐れ縁

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「モテねぇよ つか 俺ってそんなにタラシに見える???」 裕祐は急に後ろを向き、 亜姫に顔を近づけた。 どきっ 「……長年の付き合いだしね 裕祐のいろーんなとこ見てたら思うっしょ。」 亜姫はそう言い、裕祐の頬を優しく叩いた。 ぺちん!! その音は、階段のフロアすべてに響き渡った。 「お前は、亜姫には、 『俺』を見てる。 って思ってた。」 裕祐は静かに階段を上がっていった。 は?? 裕祐ってバカ??? 普通オンナノコ家に連れ込んでることは そういうことを 意味するでしょ??? 亜姫、間違ってる??? 亜姫は さっき、 裕祐に顔を近づけられた時に 顔が赤くなったことが 恥ずかしくなった。 あいつは ただの 幼馴染みで友達。 ただ それだけ 亜姫は心のなかで 強く思った。
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