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 どうやら、そのノートを見ながら真剣に悩んでいる感じではあった。  そのせいか私が部室に入っている事に気付いていない。  とにかく挨拶でもしておく事にする。 「お疲れ様で~す」 「ひゃっ!?」  先輩はいきなりかけられた声に驚き、開いていたノートを閉じる。  さすがにそこまでされると、ノートの中身が気になった。 「何をノートとにらめっこしてたんですか?」 「あぁ……これは、その」  と、言いかけている時に何か音が鳴った。  それに気付いた先輩がポケットから携帯を取り出す。  どうやらそれから音が鳴っていたようだ。
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