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「ヨシュ、お帰り。俺のユート酒は?」
「買えなかった」
「え、なんで。
店はまだ…」
「それはね」
ヨシュアの後ろに隠れていた少女が満面の笑みと共に歩み出た。
「ユート酒の替わりに、私を買ってくれたから☆」
アーヴァントが固まる。
ぽく、
ぽく、
ぽく、
ちーん。
変な効果音が終了した瞬間、アーヴァントが四階の窓から飛び降りた。
なんて世界一無駄な運動能力の発揮の仕方だ。
少女の前でひざをつき、そっと少女の手を取る。
「はじめまして麗しきお嬢さん。俺の名前はアーヴァント、以後お見知りおきを。
あなた様のお名前をお聞きしても?」
「ラクシェル」
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