剣術大会で優勝せよ

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「「………」」 「はい、ヨシュア。読んでみて」 「……『約束の国』剣術大会…」 「よくできました。二人とも復唱して。 剣術大会!!」 「「剣術大会」」 「そう、剣術大会! あんたにはこれに出場して優勝してもらうわ。 そうすれば知名度一気にアップ、昔の知り合いが賞金のおこぼれにあずかろうとのこのこ出てくること間違いなし!」 「優勝ってお前簡単に言うけどな…」 ヨシュアが呆れたように呟く。 それに対して、私は自信満々に答えた。 「大丈夫よ」 男に追いかけられた時も、 街中でケンカになった時も、 広場で乱闘騒ぎになった時も、 ヨシュアは私を守ってくれた。 その神速の剣技で。 「ヨシュアなら絶対勝てる」 「………」 ヨシュアが目をそらした。 よし、私の勝ち。っていうか、 「もうすでにエントリー済みだし。」 「それを先に言え。」  
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