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「「「それ何回聞いたと思ってるんだよ!!」」」
「そうじゃったかな!?まぁ…いいわい。今日の所はここまでじゃっ!解散!!」
長老の言葉を聞き、先程の3人を除く、子ども達は散り散りに村へ帰っていった。
「おい、爺さん!オレは3人には、子孫はいないのかそれが知りたいといつも言ってるだろ!!」
他の子ども達が去った後、ロイが長老に対し少しきつめに言った。
それを聞いたアイクは賛同するように2、3度頷き言った。
「それ、オレも気になってた!ってか爺ちゃん、そのことになったらいっつも話そらそうとするし」
「それシバも知りたい」
シバも木の上から降り、長老に詰め寄った。
そう言われた長老は、
「…そのことは、お前達が元服(15歳)してからじゃ」
と、少し言葉を濁してたじろぎながら言った。
「オレ達、もう15だが…」
ロイが、あきれたように言い返した。
「……ぬ?良かろう。但し、明日の武術と魔法の試験を全員が合格し、この集落周辺の魔物を簡単に倒せるレベルと見なされたら教えてやろう」
長老はそう言うと、3人を残して逃げるように先に村へ帰っていった。
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