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∽レイナ視点∽
「なんか、あっさり負けたね」
私は隣で一緒に見ていたロイ君とシェルちゃんに言った。
「そうだね。あれがもし彼の本当の力ならがっかりだけど……」
「たぶん……ちがう」
「だね。私が見てもゼクス君が全く本気じゃないのがわかるよ」
「まぁ今は彼がやる気はないみたいなんだからあまり詮索はしないでおこうか。下手に詮索して彼を怒らせてしまうのは怖いからね」
ロイ君は、そう言うとアキラ君の元へ向かった。
でも確かにそうだよね。
誰にでも言いたくないことはあるし、まだゼクス君のことよく知らないからね。
「……シェルたちも……いこ?」
「うん」
私はシェルちゃんと並んでロイ君の後を追ってアキラ君の元へと向かった。
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