‡第Ⅱ章‡現実

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俺は、突然目が醒めた。 ここは……あぁ……俺の部屋か。 ベッドで寝ていた俺は上半身を起こした。 その体はかなり汗をかいていた。 またあの夢か…… 名前は違うが姿形が全く同じの自分、アイク…… あの夢はいったい何なんだ? とりあえず俺はシャワーを浴びに1階に降りた。 うん、俺の部屋は2階にある。 どうでも良いがな。 今俺は、俺の嫁と3歳の娘の3人暮らしだ。 嫁と娘がいるからって勘違いするなよ?俺はまだ19だ。 ちなみに嫁は、5つ上の24だ。 俺に親はいない。 死んだのか、生きているのかもわからない。 それどころか親の顔さえも知らない。 俺は世間から見たら、孤児だ。 「あ、おはよう。ゼクス…ってすごい汗ね…シャワー浴びるの?」
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