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公園から家までの短い距離を、2人の幼なじみ達は無言で歩き続けた。
そして先に着く志由香の自宅前で彼女はやっと口を開いた。
「…‥ごめん、私が気付かなかったから怪我をしたんだよね、武志」
「志由香に怪我が無くてよかったよ、オバサンたち恐いし…‥」
「理由はソッチ?」
武志は苦笑いを浮かべると、そういえば…‥と続けた。
「あの人達の本名を聞くのを忘れたね」
「次に会えたら聞きましょう!
それと…‥私達も強くなりましょう!」
「そうだね、彼等に負けないようにね!
じゃぁな…‥おやすみ、志由香!
っていうか…‥強くなるは良いけどさ、その前に受験だよ~?」
「あ゛~忘れていたのに~~~、武志の馬鹿~~~!」
笑いながら自宅へと向かう武志の背中に志由香は声を張り上げた!
「近所迷惑だよ~~~」
音符が付きそうなくらい明るい響きで武志はツッコミを返し手を軽く振っていた。
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