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『だるまさんがころんだ』の噂は、真梨奈のクラスにも広がっていた。
「真梨奈、だるまさんがころんだって知ってる?」
沙希が言った。
これが全ての始まりとは知らずに─…。
「ん?あぁ、今流行ってる噂ね。知ってるよ」
私は本を詠みながら返事を返した。
「どーしよー。私今日考えちゃいそう。」
沙希が不安そうに言った。
「そんなの迷信に決まってるじゃん!嘘だよ」
私はこんな話は信じるタイプではなかった。
「ま、そだよね。」
そう、こんな非科学的な事があるわけない。
こっくりさんという霊を呼ぶ遊びだって、きっと誰かがふざけて動かしているに違いない。
「何話してんだよ」
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