雨と月の記憶

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求める二人に 言葉はいらない   薔薇の匂いが 私を淫らにさせる   愛してる… 愛してる   声にならない   だけど 貴方を感じているわ   愛してる… 貴方が囁く   その言葉 ずっと待ってた   心も身体も 喜びに満ちて 貴方に堕ちてゆく   横殴りの雨が 窓を叩く   二人には何も聞こえない   ただ 聞こえるのは   貴方と私の甘い声だけ…   これは夢なのかしら 頭の中が痺れてゆく…   外は激しい雨なのに   何も 聞こえない
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