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数分の沈黙を破ったのは君。
「あのさ、たまに…ホントたまにさ、そっから落ちたらどうなんだろう?
って考えた事…いや思ったことないか?」
『ハハ、何言ってんの?』
と僕は笑いながら空から視線を下げ、踵を返し君を見据える。
君は両手を後頭部に添え、仰向けに寝そべって夕暮れの空を目に映していた。
君は微笑するわけでもなく、そのままの体勢でまた紡ぐ。
「いや、マジで…」
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